■シリーズ最高傑作『スパデラ』

 そして『星のカービィ2』の発売からちょうど1年後となる1996年3月21日、スーパーファミコン用ソフト『星のカービィ スーパーデラックス』が発売された。これは『夢の泉の物語』以来の桜井氏によるディレクター作品で、アクションシリーズに限って言えば桜井氏が手がけた最後のタイトルにもあたる。

 スーファミ用ソフトということでグラフィックがかなり美しくなっている同作。またゲームシステムもかなりの変化があり、チュートリアル的な「はるかぜとともに」、お宝探索が楽しめる「洞窟大作戦」、悪役キャラであるメタナイトを前面に押し出した「メタナイトの逆襲」など6つのゲームを収録したオムニバス形式となっており、またそれぞれがのちのシリーズにも影響を与えている充実した内容だった。

 アクション初心者から上級者まで楽しめる万能タイトルで、シリーズ最高傑作と名高い同作。進化ポイントは数え切れないほどあるが、なんと言っても当時の横スクロールアクションでは珍しかった2人同時での協力プレイができるようになった点だろう。これは各所のインタビューによると宮本茂氏からのリクエストで盛り込んだ要素だったそう。難易度もそれまでのものに比べるとグンと高くなっており、友だちや家族と一緒にワイワイ楽しんだという思い出を持っている人も多いのではないだろうか。

 こうして1作目から様々な進化をしてきた『星のカービィ』。横スクロール型アクションはもちろん、『カービィボウル』や『カービィのエアライド』といった派生作品もまた魅力的なのは、まんまるでピンク色をしたカービィの愛らしさに他ならない。誕生から30年を迎えたこれからも、ますますファンを楽しませてほしい。

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