■1面からループ? ノーヒントの謎が牙をむく!

 このゲームの難易度をさらに高めたのが、ファミコンのアクションゲームで時折見られる「ループするステージ」の存在です。正解のルートを通ればループから抜け出せるのが「ループもの」攻略の定番ですが、本作は違います。破壊できる数多くの障害物の中から、特定の場所に隠されている「秘宝」と呼ばれるアイテムを入手しないと、永遠にこのループ地獄から抜け出せないのです……。

 さらにやっかいなことに、本作は『ボンバーマン』とは違い、所持している爆弾数が限られています。「秘宝」が隠されている場所はノーヒントなので、運が悪いと同じステージを延々ループし続け、爆弾が尽きてしまうこともしばしば。さらにステージをループすると一度破壊した障害物が復活するというイジワルな仕様もあいまって、爆弾の前にプレイヤーの精神力のほうが尽きてしまうことも……。

ループを抜け出すための「秘宝」。キラキラと輝いております

 こんなループする難解なステージがなんと1面から登場する鬼畜仕様なので、本作のハンパじゃない難易度の高さが分かってもらえるのではないでしょうか。

 そんな極端なゲームバランスにさえ目をつむれば、『ボンバーキング』ならではの楽しい部分も見えてきます。壊した障害物の中からは爽快感あふれる強力な武器も出現するので、死にまくって秘宝の場所などの攻略手順を熟知すれば、十分遊べるゲームでもありました。難易度の高いゲームほど燃えるプレイヤーにとっては、ある意味たまらないソフトだったかもしれませんね。

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