■置いたら即逃げろ! 最大の敵は「自分の爆弾」

「緑の惑星アルタイルが異常気象に見舞われ、その原因である異次元生命体を退治する」というのが『ボンバーキング』の大まかなストーリー。ゲームは、惑星アルタイルに主人公である戦闘用アンドロイドの「ナイト」が降り立つシーンから始まります。

 プレイヤーは主人公「ナイト」を操作して迫りくる敵をビームで倒し、行く手をさえぎる障害物を爆弾で壊して先のステージへと進行していく内容。しかし同ゲームを初プレイの方は、おそらく開始から数十秒もかからずに“不幸”が訪れたことでしょう。

 本作の爆弾は設置してから爆発までの時間が異様に速く、約1秒ほどで爆発。なおかつ爆弾を設置する際に、自動的に主人公が一歩後ろに動くという謎の挙動をとる仕様となっております。そのせいで『ボンバーマン』のイメージで歩きながら爆弾を置いてしまうと、爆弾に向かってキャラが突撃するかたちになり、「自爆で即死!」という悲劇が頻発! 『ボンバーキング』が、陰で「自爆王」とささやかれる要因となりました。

 その挙動に慣れるまでは、逃げ道を確保しつつ安全を十分に確認、爆弾を置いたあとはしっかりと距離をとることが重要に。しかも本作は残機制ではなく、一度死ぬと即ゲームオーバーという仕様も難易度を上げた理由でした。

 コンティニューは一応可能でしたが、やり直すと所有していたアイテムが半分に。そのうえ特定のステージまで戻されてしまうので、志半ばで挫折したプレイヤーもかなり多いのではないでしょうか。

最初に置いた爆弾で死んだ人は数知れず…
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