■中二心をくすぐる「二つ名」の存在

 ほかにも『タクティクスオウガ』の魅力的な部分はまだまだあります。とくにストーリーが進行すると更新されるニュース記事(ウォーレンレポート)は、毎回読むのが楽しみなくらい。ゲーム進行に合わせた社会情勢の変化だけでなく、ゴシップ記事のような内容まで網羅されるので、ゲームの世界観にのめりこんでいた自分にとってはたまらない内容でした。

 それから忘れてはいけないのが、ボスに「二つ名」が用意されている点。“無念”のディダーロ、“恍惚”のモルドバ、“黄土”のグアチャロなどなど。すごく細かい部分ですが、プレイヤー……というか私の中二心をくすぐってくれるとても好きな部分でした。2010年にPSPで発売されたリメイク版『タクティクスオウガ 運命の輪』では、この二つ名がなくなっていたことが個人的にはとても残念……。

ほとんどのボスには名前に二つ名が…どうしてリメイク版でなくしちゃうのか

 そんなリメイク版も発売された『タクティクスオウガ』ですが、一長一短あるリメイク内容なので、両方プレイしたファンからするとやはり原点であるスーファミ版こそが至高……。最近の『ファイアーエムブレム』などでシミュレーションRPGにハマった人にも遊んでもらいたい、SFCのシミュレーションRPGの傑作だと思います!

(ふたまん編集部)

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