■楽しんで周回プレイできる奥深さ!

『タクティクスオウガ』のシナリオはかなり重厚で、さまざまな民族、貴族、王族が利権をめぐって紛争を繰り広げる中、16歳の少年・デニムが格差社会の是正を目指していくというストーリーです。物語の分岐点では「虐殺に加担するか否か」といった、あまりに重すぎる選択を迫られることもあります。

 無慈悲な社会や大人たちの汚さまで描かれたシリアスなストーリー展開は、当時子どもだった私にはヘビーに感じる部分も正直ありました。ですが、そんな子どもにも背景や状況が理解できるシナリオは、今思うと「すごくよくできていたんだなぁ」とあらためて感心させられます。

 そして選んだ選択肢によって、デニムの立場や世界情勢が大きく変動。仲間になるキャラクターやイベントがごっそり入れ替わるなど、その選択肢でしか体験できないことも多いため、何度も周回プレイをしてしまうほど魅せられました。

ドット絵でここまで虐殺の残酷さを表現……美しくも恐ろしいシーン
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