■バラエティ番組御用達の周辺機器
他の周辺機器だと、ある程度普及率が高かったのが『ファミリートレーナー』でした。マット型コントローラーを敷いて、足でドタバタ踏んで遊ぶというもので、当時としても十分に楽しめ運動にもなりました。
昨今、レトロゲームを扱うファミコン番組で、ゲストに女性アイドルがいた場合、画的に喜ばれるからでしょうが、かなりの確率で『ファミリートレーナー』が使われます。とはいえこのコントローラー。人間が踏みつけてドタバタ使うという性質から故障も多く、MONDO TVで放送されたバラエティ『ゲームレコードGP』では本番中に壊れてしまい、ゲームコーナーが中止になったというトラブルも……。それ以降、僕の責任で『ファミリートレーナー』を番組に持って行く場合は、予備も持って行くようにしています。
専用ソフトとしては『突撃!風雲たけし城』が人気でした。レトロゲームでは『たけしの挑戦状』が人気ですが、番組でやっていたようなたけし城の数々のアトラクションが登場するこのゲーム。思うように進めなくてイライラすることは間違いなし。バラエティ番組でいつかやってみたいと思うのは僕だけでしょうか。
他にも、もぐらたたきゲーム用『ぼっくんモグラー』や、人形型コントローラーがセットになったボクシングゲーム『エキサイティングボクシング』などなど、ファミコンは体感型周辺機器も多いですが、空気で膨らませたバイクにまたがって遊ぶレースゲーム『トップライダー』も忘れられません。ハンドルに重りが入っていて、傾けたほうにバイクが動く単純な仕組みですが、今のNintendo Switchのセンサーの先駆けと言えば先駆けです。こちらもバラエティ番組では女性アイドルに乗せたがるものなんですね。