■ロストワールド1-5:アニマルランド
“クレムコイン”というアイテムと引き換えに挑むことができるロストワールド。その中でもとくに難しいのが、この「アニマルランド」というステージだ。タイトルの通りアニマルフレンドが総登場。サイのランビ、カジキのエンガード、クモのスクイッター、オウムのスコークス、ヘビのラトリーという順番で変身しながら、プレイヤーは各コースを進んでいく。
このステージの序盤は、ここまでたどり着けた人なら難なく進めるだろう。しかし、中盤に入ると難易度が跳ね上がる。
本ステージが私のトラウマになっている最大の要因は、スコークスを操作するエリアにある。イバラでできた通路を進んでいくのだが、プレイ中は風が左右どちらかに一定の間隔で吹いている。追い風ならば移動速度が上がり、向かい風なら速度が落ちるのだが、この調整がとにかく難しい。
強制スクロールのステージなら風向きの変化にだけ集中できるのだが、この面ではプレイヤーも自由に動くことができる。そのため自分と風、双方の向きに気を配らなくてはならない。私見だが、このスコークスのエリアは『スーパードンキーコング2』の中で、もっとも難しい場所だと感じた。
とくに意識したワケではないが、今回列挙したステージを振り返ると、アニマルランドを除く4ステージは全編あるいは一部が強制スクロールを含んでいた。もしかすると強制的に迫りくる脅威や、精神的に追いつめられるシチュエーションに、私自身が恐怖を感じやすいのかもしれない。
そんなトラウマになっている難所はあるが、『スーパードンキーコング2』はまぎれもない傑作であり、思い出深い大好きなタイトルでもある。現在、Nintendo Switch Onlineで配信されているので、スーファミ世代ではないプレイヤーにもぜひ遊んでみてほしい。