『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』恐怖のトラウマシーン5選 スーパーファミコンの傑作が植えつけた戦慄の記憶の画像
画像はSFC版『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』パッケージ
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 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは9月末、現在開業中の「スーパーニンテンドーワールド」の新エリアとして、『ドンキーコング』をテーマにしたエリアを2024年に開業予定であることを発表。このニュースを聞き、久しぶりにスーパーファミコンの名作『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』(任天堂/以下、スーパードンキーコング2)のことを思い出した。

 同作は『スーパードンキーコング』シリーズの2作目で、前作の高水準だった音楽やグラフィックは健在のまま、“DKコイン”の収集や“ロストワールド”への挑戦といった新要素が追加されてボリュームが大幅にアップ。

 当初スーファミで発売された本作は、その後2004年にゲームボーイアドバンスに移植。2007年にWiiの“バーチャルコンソール”にオリジナル版が追加されて以降、Wii UやNewニンテンドー3DS、そして現行機のSwitchでも遊べるようになった。発売から四半世紀がたった現在も、移植や復刻によって『スーパードンキーコング2』はさまざまなゲーム機で親しまれている。

 そんな不朽の名作ながら、初プレイのときに子どもだった自分にトラウマ級の衝撃を与えてくれた作品でもある。中でもとくに印象深かった、忘れられない5つのステージを紹介したい。

■ワールド3-5:しずむナンパ船

スナップジョーと呼ばれる怪魚と迫りくる水の恐怖

『スーパードンキーコング2』でプレイヤーが最初に挑戦する、強制スクロールタイプのステージ。徐々に上がる水位から逃げつつ、足場を伝ってひたすら上を目指していく内容だ。

 水中には“スナップジョー”と呼ばれる魚が泳いでおり、プレイヤーが水に落ちると襲いかかってくる。つねに「落ちたら食われる」というプレッシャーを感じながら敵を倒し、足場を登っていくというのがこのステージの肝だ。こちらに手だしができない間もスナップジョーはプレイヤーをつけ狙い、ずっと間近で待機している。

 水位は、基本的にプレイヤーの進捗に合わせて上昇する。プレイヤーが上がれば水位も上がるが、こちらの現在位置の真下で水位が止まることが多い。一方、場所によっては勝手に水位が上昇するため、そうなるとプレイヤーはスナップジョーから逃げるべく、縄ばしごやマストを急いで移動しなくてはならない。スナップジョーだけでなく、水位に追われるのも脅威だった。

 コースの中盤にはプレイヤーを無敵状態にしてくれる専用のタルがあり、無敵になったまま水中を進んでいくと、“ボーナスバレル”に入ることができた。ボーナスバレルに入ると“ボーナスステージ”に挑戦でき、条件を達成するとアイテムなどが手に入る。

 ただしボーナスバレルに入るまでの間は水中にいるので、当然スナップジョーに襲われる。無敵状態ならいくら接触してもダメージは受けないが、猿を食らおうとつきまとうスナップジョーの存在は、分かっていてもやはり恐怖だった。

 ちなみに、この敵は後のステージである“こおりのみずうみ”にも登場。続編の『スーパードンキーコング3』では似たような立ち位置の敵として“ニブラ”という魚が存在する。

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