■「天空三部作」でさらなる進化を遂げていくドラクエ
続いては1990年2月11日に発売された、平成最初のドラクエこと『ドラゴンクエスト4 導かれし者たち』。
今作からパーティキャラクターが5人以上になり、馬車に待機するメンバーと戦闘に参加するメンバーを考えながら戦えるようになりました。キャラクターメイキングができない点など、自由度に関しては3のほうが高かったですが、それでも作中のキャラクターがしっかり作り込まれていることやそれぞれオムニバス方式でシナリオを楽しめる点、「さくせん」によるAI戦闘など、これまでのドラクエにはなかったチャレンジがほぼすべて功を奏しており、ドラクエシリーズのみならずその後のRPGにも多大な影響を与えた作品であると言えます。
ある村で平和に過ごしていた主人公でしたがある日、魔王軍に突如その平穏を破られ、村が滅ぼされてしまいます。
ただ一人生き残った主人公は、自分が勇者として残された存在であることを知り、ライアン、アリーナ、クリフト、ブライ、トルネコ、マーニャ、ミネアの7人の導かれし者とともに魔王ピサロを打倒するという物語です。
このピサロは、恋人のエルフ・ロザリーを悪い人間たちに殺されたことから人間への激しい憎悪があり、その憎しみから魔族として人間への復讐を遂げようとしているというキャラクター。これまでのドラクエシリーズにおけるラスボスとは違い、かなり情状酌量の余地があると言えるでしょう。
この作品からアレフガルドという名前は完全に出てこなくなり、代わりに「天空城」「マスタードラゴン」「天空装備」というものが出てきます。