祝35周年!ロトって誰?天空シリーズって何?舞台に設定、いまさら聞けない全「ドラクエ」ストーリーを振り返る(1)の画像
画像は『ドラゴンクエスト』『ドラゴンクエスト3』『ドラゴンクエスト5』『ドラゴンクエスト8』『ドラゴンクエスト11』(編集部撮影)
【画像】ドット絵の美しさから最新グラフィックまで、プレイ画像でたどる「ドラクエ」の変遷

 5月27日、日本を代表するRPG『ドラゴンクエスト』が35周年を迎えます。この記事を書いている時点の情報では、27日の12時ごろにドラゴンクエストシリーズの新作に関する情報が発表されるそうですね。その新作が『ドラゴンクエスト12』なのか、噂される新モンスターズシリーズのことなのかは定かではありませんが、全ドラクエファンが歓喜する内容になることに間違いはないでしょう。

 しかし、そんなお祭り騒ぎを、これまで一度もドラクエシリーズ作品をプレイしてこなかった方の中には「いまさら、ドラクエを追うのもなあ……」と遠目で見ている人もいるはず。RPGは初見でさっくりクリアするものではないし、ドラクエシリーズを網羅しようと思えばかなりの時間がかかってしまうため、これまでプレイしてこなかった方が今から手を出すのは難しいと思います。

 そこで今回は、そんないまさら聞けないドラクエのナンバリングタイトルのあらすじや内容をすべてまとめ、読むだけで“なんとなく”ドラクエをすべてプレイした気持ちになれるような記事を書いていきます。

 もちろん隅々まで書くことは読み物として読みづらくなってしまうので、かなりかいつまんでお話ししますが、ストーリー解説記事のため、重大なネタバレは避けられないのでご注意ください。

 それでは1から順番にお話していきます。

■すべてはここから始まった「ロト3部作」

ファミコン版『ドラゴンクエスト』より

 まずは今からちょうど35年前に発売され、その後のJRPGに大きな影響を与えた大名作『ドラゴンクエスト』についてです。

 舞台はアレフガルドという世界。この世界は、かつて大魔王により闇に覆われていましたが勇者・ロトによって封じられたことで平和が訪れていました。しかしある日、りゅうおうという魔王が現れ、ラダトームのローラ姫と光の玉を奪い、再びアレフガルドは闇に堕ちてしまいます。

 そんな中、現れたのが主人公であるというお話です。

 物語はりゅうおうを倒してアレフガルドの平穏を取り戻すというとてもシンプルなもので、容量がたった64KB(ガラケーの画像ファイル1枚程度)しかないこともあり、戦闘はすべて1対1で行われ、いわゆるフラグのようなものが少ないのも大きな特徴。

ファミコン版『ドラゴンクエスト』より

 それでも、当時まだまだRPGが浸透していない中で、レベルを上げたり装備を整えたりして主人公を強化し、少しずつ強くなる敵に対抗していって徐々に冒険できる世界を広げていき、りゅうおうの元にたどり着くためのアイテムを探し目的を果たしていく。RPGならではの楽しみが凝縮されているだけでなく、小難しい条件が少ないためとてもプレイしやすい内容となっています。

 1で覚えておくことは、かつてアレフガルドという世界を救ったのがロトで、その後にりゅうおうを打倒したのがロトの血を引く主人公ということぐらいですね。

 ちなみに容量不足でカタカナの「ア」を使えなかったため、ゲーム中に「アレフガルド」という単語は出てこないという小ネタも覚えておくと「ドラクエ通」ぶれるかもしれません。通ぶる必要はまったくありませんが。

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