増田俊樹が9年分の成長を“アニキたち”に見せつける!

 

「TOSHIKI JET」の増田俊樹は、実はこれが2度目のおれパラ出演。細谷佳正と組んでいたユニット「MaxBoys」として、2012年の神戸公演(2日間)に出演したことがあるのだ。そんな彼が自然体で歌い出したのは、『hikari』。伸びやかで爽やかなナンバーだが、音源よりもワイルドな歌声からは、ライブならではの高揚感が伝わってくる。

続いては、増田にとって初のタイアップ曲『Midnight Dancer』。TVアニメ『殺し愛』のOPテーマ曲で、これが記念すべきフルコーラス初披露となった。殺し屋たちのサスペンスに相応しいジャジーなナンバーで、華やかなホーンの音が印象的。増田のセリフ調の低音や眉根を寄せた表情がセクシーだ。

「おれパラにまた呼んでもらえるように、今日の自分を明日越えて、明日の自分もさらに越えて、もっともっと大きな男になっていきたい。そんな想いを最後の曲に込めて、アニキたちにバトンを託します」

そして歌ったラスト曲は、「声優MEN」vol.20のインタビューでも「収録の時点で、ライブ会場で最後に歌うようなイメージが湧いた」と語っていた『今を越えて』。思いの丈をぶつけるような、増田の熱い歌声が胸に響いた。

 

増田俊樹

音楽の可能性を体現する鈴村健一のカラフルな世界

 

ドラマチックに始まる『くものいと』で、熱気に満ちていたステージは一瞬にして鈴村の世界へ。ほんの数分の歌だというのに、上質な舞台作品をじっくり観た後のような深い充足感が体に満ちる。そんな風に始まった「SUZU FLYER」パートだが、MCはいつもの彼らしい柔和さだ。これまで登場した4人を振り返り、それぞれの魅力を的確に温かく語っていく。

続いて歌ったのは、昨年久しぶりに発表したフルアルバムに収録されている、彼のラジオ愛を込めたポップチューン『turn on a radio』。そして「いろんなことがありますけど、必ず未来はやってきます。素敵な未来がやってきます! 今は大変だけど、いつか今が素敵な過去になるよう、だから行こう、『シンプルな未来』!」と、2曲続けて音楽の楽しさを思いっきり味合わせてくれた。

「違うところへ行けるかどうか、僕はいつも探しているつもりです。何か新しいことをやりたいという気持ちが、常に僕を“先へ”動かしてくれると思ってます。そういう想いを、今の自分の最大限の想いを込めて、最後の曲を皆さんに届けたいと思います」

そうして歌い出したのは、アルバムのラストに収録されている『先へ』。オーソドックスなピアノの和音から始まり、ストリングスも入った壮大なサウンドへ。何よりそのストレートで力強い歌声からは、鈴村の覚悟がシンプルに伝わってくる気がした。

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