1987年10月26日、ファミリーコンピュータ用ソフト『桃太郎伝説』がハドソンから発売。ちょうど明日で発売から33周年を迎えます。誰もが知っている日本のおとぎ話「桃太郎」をベースに、さまざまな「おとぎ話」をミックスしたストーリーを展開。どちらかと言えばほのぼのした雰囲気の漂う、温かみのある世界観が印象的なRPGです。
本作は『ドラゴンクエスト』でおなじみのコマンドバトル形式を採用していますが、レベルは「段」、経験値、MP、HPは「心、技、体」と言った言葉に置き換えられ、和風のテイストをとことん演出。
パッケージに「コミカルRPG」と表現されている通り、ゲーム全体に散りばめられたギャグ要素が本作の最大の特長かもしれません。当時の芸能ネタや時事ネタ、パロディネタなどがふんだんに取り入れられ、今の若者がプレイしたら理解できないギャグもきっと数多く存在することでしょう。
たとえばお地蔵さんに話しかけると「なーほーざわーるど」と当時の人気テレビ番組のことを唐突にしゃべったり、お店に「しむらけん」や「ほくとのけん」という名称の武器(購入することはできない)が並んでいたりと、まさにやりたい放題。
ちなみに本作のBGMは、サザンオールスターズのベース・関口和之氏が担当。天の声(パスワード)入力画面時のBGMをはじめ名曲ぞろいで、音楽が印象に残っている人も多いのではないでしょうか。
そしてシナリオとキャラクターイラストは当時『ジャンプ放送局』などでも活躍していたさくまあきら氏と、“どいん”こと土居孝幸氏が手がけています。