■忘れられない「ムフフ」なご褒美
ほかにも、プレイ時間を「桃太郎の年齢」で表現する独特のシステムが採用され、2時間に1歳年をとっていく仕様。年齢の変化で桃太郎の強さに関係が……ということはなく、ステータス画面の見た目が変わるだけという「お遊び」程度のものだと思っていました。
……しかし、実は「きぼうのみやこ」という作中最大の都市で発生するイベントが、この年齢と大きな関係があったのです。この都市には銭湯があり「男湯」と「女湯」に分かれていて、普通に「女湯」に入ろうとすると、番頭さんから「女湯に入れるのは8歳までだぞ!!」と叱られてしまいます。
『桃太郎伝説』のスタート時の年齢は6歳なので、プレイ時間4時間未満で銭湯にたどり着けば、なんと「女湯」に入れてしまう……という衝撃的なイベントがありました。これは正直かなり厳しい条件なのですが、健全な男子たるもの意地でも女湯イベントを見たいと思って、頑張って達成したものです。ちゃんとお色気たっぷりのイベントグラフィックも用意されていました。
こういう本編とは無関係な遊び要素も手を抜かずに作られていたのが『桃太郎伝説』の大好きな部分です。ファミコンソフトなので容量的な制約が厳しかったはずで、製作者はかなり苦労されたのではないでしょうか。