■個性豊かな6名のヒロインたち

 まずは、ギャルゲーとしての側面で言えば欠かせない、ストーリーとキャラクターです。ストーリーは帝国華撃団と黒之巣会との戦いを軸に、各キャラクターの信頼度に応じてそれぞれに分岐したシナリオを楽しむことができます。

 攻略対象となるキャラクターは、

・パッケージにもなっているメインヒロイン・真宮寺さくら
・初代ではわずか9才ながら天才的な霊力を持つアイリス
・プライドが高く高飛車な「帝国歌劇団のトップスタァ」こと神崎すみれ
・歌劇団では男役も務めるクールなマリア・タチバナ(ときおり見せる女の子らしい一面がたまりません)
・OPでも黒焦げになるシーンがある花組のコメディ要員のメカニック・李紅蘭
・男よりも男らしい筋肉キャラですが、ルートに入れば分かるかわいさを持つ桐島カンナ(CVは田中真弓さん、ということもあり、クリリンやルフィを想起してしまうかも)

 以上6人です。

 彼女らと交流しながら信頼度を上げていき、各章ごとに決められたメインヒロインのエピソードを見ていきつつ、最終的にはプレイヤーが「攻略対象」を選ぶことができるという内容となっています。

 ちなみに信頼度は戦闘パートでの強さにも比例するので、好きなキャラばかりではなくバランスよく交流しながら親密な関係になっていくことが求められますが、実はそんなにシビアな難易度でもないので、実際は好きなように話しかけにいったり、選択肢を選んで楽しんだりするのが良いかと思います。ガチガチに攻略せず、手探りで自由にプレイしても安心して最後まで楽しめるのが良いところですね。

 私は初めてプレイしたときは李紅蘭を選びました。

李紅蘭は関西弁

 実は、当時の私はギャルゲー経験があまりなかったがために「お、このイベントは○○ルートかが決まる選択肢だな」という勘が一切働かず、あるイベントで初詣に行く相手を選ぶ際に「面白いキャラがほかにいないし」くらいの軽い気持ちで紅蘭を選んだのですが、エンディングまでプレイして「ああ、紅蘭選んでよかったな」と感じました。軽い気持ちで選んだキャラへの思い入れが徐々に強くなっていくのが感じられる「彼女らしい」シナリオは圧巻です。

 ちなみにこのルートが決まるイベントはこの6人のうち、好感度の高い上位3人が対象となるので、「軽い気持ち」とか言いつつどこかで引かれていたのかもしれませんね。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7