■理不尽すぎる伝説のタレントゲーム

 そして圧倒的な支持で第1位(37%)になったのは、1986年に発売されたファミコンソフト『たけしの挑戦状』(タイトー)でした。本作はお笑い芸人のビートたけしさんが監修を務めたゲームで、タレントゲームという位置づけながら、たけしさん本人はゲーム本編には登場しない点も異色です(エンディングに顔だけ出演)。

 本作はサラリーマンが主人公の一見普通の横スクロールアクションですが、どちらかというと正解ルートを目指すアドベンチャーゲーム的な要素が強め。しかもノーヒントでクリアするのは、まず不可能な難易度となっています。絶対に分かるはずのない理不尽で不条理な謎がたくさん存在し、これらを完全クリアするには攻略本が必須のレベルでした。

 ただ当時は、自由度が高すぎる本作をワケも分からず遊んでいた子どもがほとんど。会社の社長や通行人をひたすら殴ったり、パチンコ屋に入ってみたり、2コンのマイクでカラオケをしたり、ゲームオーバー画面が自キャラのお葬式だったりと……とにかくハチャメチャな内容で、友だちと笑いながらプレイしていた記憶があります。

 ちなみに6位以下のランキングを見ると、唯一アーケードゲームから『ゆうゆのクイズでGO!GO!』(タイトー)の名前も。91年から稼働したタイトルですが、当時のゲームセンターでは異彩を放つクイズゲームだったかも(主にゆうゆのタイトルコールの声が)。この“ゆうゆ”とは、アイドルグループ「おニャン子クラブ」に在籍した岩井由紀子さんの愛称です。

(ふたまん編集部)

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