■いまだに愛される落ち物パズルの金字塔!
第2位(18.5%)にランクインしたのは、今や落ち物パズルの定番となった『ぷよぷよ』(徳間書店)です。1991年にディスクシステム書き換え版、93年にカセット版が発売されました。パソコンで人気だった『魔導物語』の主人公であるアルル・ナジャの姿がパッケージに描かれていますが、残念ながらファミコン版の作中にアルルは登場しません。
『ぷよぷよ』シリーズの元祖で、上から降ってくる“ぷよぷよ”の種類は最大6色と多め。同色のぷよが4つ以上くっつけば消滅し、空いたスペースには上に乗っていたぷよがそのまま落下。このとき同色のぷよが再び4つ以上くっつくと消滅して「連鎖」となります。ファミコン版では、いくら連鎖させてもアルルの「ファイヤー」「アイスストーム」「ダイアキュート」「ばよえ~ん」といったボイスは聞けないのが残念なところ。ですが基本的な『ぷよぷよ』のルールは、このときからすでに確立されていました。
このあと発売されたセガのアーケード版以降、アルルとCPUの敵モンスターが対戦する1人用のシステムや、かわいいキャラ同士のかけあいなどが定着し、対戦型パズルゲームとして大ヒットすることになります。
そして第1位(38%)は2位以下に圧倒的な大差をつけた落ち物パズルの金字塔『テトリス』(BPS)でした。1988年にファミコン版が発売された『テトリス』は、もともとはロシアの科学者が教育用ソフトウェアとして開発。世界的な大ヒットパズルゲームとなりました。日本でのファミコン版の売り上げは181万本で、ファミコンカセット全体のセールスランキングでも第10位という驚異的な販売本数を記録しています。
4つの正方形で構成された7種類の形状をしたブロックが上から落下し、それを横1列に並べるとそのラインは消滅。ブロックを回転させながら、いかに効率よくブロックを消していくかがカギを握ります。子どもにも分かりやすいシンプルなルールで、4ラインを一気に消す「テトリス」を達成したときの爽快感は忘れられませんね。唯一の難点は、十字キーの下を押すとブロックが回転、Aボタンでブロックを下まで落とすという、独特すぎる操作感覚に慣れるまでが大変だったことでしょうか……。
ちなみにファミコン版は、25ラインを消すとステージクリアというルール。選べるBGMには『トロイカ』や『カリンカ』といったロシア民謡(テクノトリスはBPSのオリジナル曲)が採用されていたのも印象深いですね。
(ふたまん編集部)