■国民的2大タイトルの一騎打ちに

 第4位(6.5%)に支持されたのは、『ドラゴンクエスト6 幻の大地』(エニックス/1995年発売)。スーファミで発売された全ソフトの中で『スーパーマリオカート』『スーパーマリオワールド』に次ぐ、第3位の売り上げ(320万本)を記録した超人気作。もちろんこの数字はスーファミのRPGの中では最高位となる。

 現実とパラレルワールドを行き来しながら進行する独特の物語と、壮大な世界にワクワクさせられた。また『ドラクエ3』以来となるダーマの神殿が登場し、転職システムが大幅に強化されたのも特徴。基本職、上級職、モンスター職といった分類など、その後のシリーズの定番になる職業が多数実装されたのもこの作品からだった。

 また『ドラクエ6』に登場するキャラクターのテリーは、仲間になるのが終盤すぎて作中では影が薄かったが、のちに発売された『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』では主人公に抜擢されている。

 第3位(8.0%)には、『ファイナルファンタジー4』(スクウェア/1991年発売)がランクイン。スクウェアがスーファミで発売した最初のゲームタイトルで、ファミコン時代から大幅に進化したグラフィックに驚いた人も多いはず。そして同作から「アクティブタイムバトル」と呼ばれる、リアルタイムで戦闘が進むシステムが導入。使用する魔法や隊列などによって行動順が変わるので、単なる戦闘もかなり戦略性が増した。

 また、これまでの作品以上にストーリー性が重視されていて、セシル、カイン、ローザ、リディアを始めとしたキャラクターの背景を掘り下げる描写や演出も魅力のひとつ。個人的には、双子の魔道士パロムとポロムの涙なくしては見られないシーンが、いまだに強く印象に残っている……。

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