■連射力こそが大正義!
前にも述べましたが『ハイパーオリンピック』は、連射力が競技の記録に直結するゲームです。とくに「100メートル走」は、フライングさえしなければ、あとはひたすらにボタンを連打するのみ! 普通に指でボタンを押して連打するとオリンピック競技としては平凡な10秒前後が出る感じ。そこからは、いかにして速い連射を実現させるかの試行錯誤が始まります。
まず自分が思いついたのは、親指の横をボタンにこすりつけるように左右にすばやく動かす方法。上から普通にボタンを押すよりはるかに連射力が増し、これによりワールドレコードを超える記録も達成しました。しかし、この方法を続けるうちに親指の皮がむけ、流血する事態に……。そこで親指に滑りの良いハンカチを巻きつけ、指への負担を減らす改善策も編み出しました。
しかし、専用コントローラー「ハイパーショット」を所持している友人は、ピンポン玉やガチャガチャのカプセルなどで「ボタンをこする」という手法を見せつけ、自分の出した記録をラクラクと超越。よく思いついたなぁと友人の発想に感心したものですが、あとでこの方法はアーケード版では基本テクニックだったと知り、なんだか悔しい思いをさせられたものです。
ほかにも定規を弾いた反動を利用し、その振動によって連射する人も。これは走るだけの100メートル走では強かったんですが、ジャンプボタンが必要なほかの競技では使えないので、自分の周りでは少数派でしたね。
それと『ハイパーオリンピック』は「ハイパーショット」以外の周辺機器は使えない仕様ですが、「HAL研究所」の出したファミコン用コントローラー「ジョイボール」はなぜか連射機能を使うことが可能でした。これを使えば100メートル7秒台という驚異的な記録も夢ではありませんが、友だちとの対戦プレイではさすがに使えませんよね……。