■2つのボタンだけのシンプル操作!

 ファミコン版『ハイパーオリンピック』で遊べる競技は、「100メートル走」「走り幅跳び」「110メートルハードル」「やり投げ」の4種目。アーケード版にあった「ハンマー投げ」と「走り高跳び」はゲーム容量の問題があったのか、残念ながらファミコン版には実装されませんでした(のちに『ハイパースポーツ』で実装)。

 ゲームのルールはシンプルそのもの。それぞれの競技で一定の記録(タイムや飛距離)を超えれば次の競技に進めるというもので、クリア自体はそう難しくはありません。しかし、『ハイパーオリンピック』の最大の魅力は、他人との対戦プレイにあります。

 また、当時のゲームでは定番だった「スコア」の概念も存在し、隠しボーナスを得る裏技も複数ありました。なので、もしかするとハイスコア狙いのプレイをしていた人もいるのかもしれませんが、自分の周りでは「誰よりも速く走り、誰よりも遠くへ飛ばす」ことこそが“最優先事項”だったのです。

やり投げの飛ばす角度を極端にすることで、UFOが落ちてくる裏技も……

『ハイパーオリンピック』で使用するのは、走るときに連打する「ラン」ボタンと、ジャンプや槍を投げる際に使う「ジャンプ」ボタンの2つのみ。十字キーは一切使いません。そのため大きめの2ボタンのみが配置された、「ハイパーショット」という『ハイパーオリンピック』専用コントローラーも発売されていました。

 ちなみに、当時絶大な人気を誇ったテレビ番組『8時だョ!全員集合』の中で、『ハイパーオリンピック』の選手がバカ殿になった特別バージョンが小道具として登場したこともあります。その反響が大きかったのか、のちにこの『ハイパーオリンピック殿様版』も限定販売されたので、こちらを遊んだことのある人もいるかも!?

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