■FE伝統のシステム「カップリング」の先駆け!

 本作最大の特長といえば、のちの作品にも受け継がれ、FEシリーズを“キャラゲー”として昇華させた重要なシステム「カップリング」です。これこそが、私を『FE聖戦』の沼に引きずりこんだ、大きな要因だったりもします。

 同作は主人公・シグルドのようにストーリー上で結婚相手が決まっているキャラもいますが、そうでないキャラは自由に恋愛させることが可能。

 マップ上でキャラを隣接させると徐々に好感度が高まり、好感度MAXになると見事、恋愛成立です! 恋愛が成立すると、世代交代でそのカップルの子どもが仲間になってくれます。マップ攻略と並行しながら行わないといけない、本作の重要な攻略要素でもあるので、とても気を遣うところです……ええ。

 カップリングで生まれた子どもは、親からスキルや成長率などを継承するのが面白いところ。

 前半はシグルドの無双と不幸を見守りながら、せっせと生まれてくる子どものために準備をする段階。そして主人公が世代交代する後半からは、キャラゲーとして本気で育成に力を入れる感じに。私はこのカップリングシステムが最高に好きでした。

 ストーリー内で会話シーンがあったり、関係性のあるキャラ同士は相性も良く、カップルとして成立しやすい仕様。当然、生まれる子どもも強くなるように設計されています。私も初プレイ時はストーリーやキャラ設定も考えて「仲良くなってほしい」と思ったカップルを素直に応援していたものです。

幼なじみ2人の会話…こういうの見るとくっつけたくなる

 ……ですが、次第にそういう純粋な考えはどこへやら、いつしか「強い子どもが生まれるカップリング」を模索し始めたのが私です……。

 たとえば先ほど紹介した「アイラ」の場合、剣士の子どもを産むのですが、アイラ自身がもともと強いため父親の影響は少なめ。

 そのかわり運の成長率が低いので、それを補うために盗賊の「デュー」とカップリングさせるか、それともレアスキル「げっこう剣」を継承できる「ホリン」とカップリングさせようか……など、家族計画で悩まされるのも「FE聖戦あるある」ですね。

子ども世代は母親についての会話シーンも登場
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