■ガラフが見せた勇気
では、どのような経緯で戦うことになるのか。
ある場所でクリスタルの封印を解いたバッツたち(ガラフも含む)でしたがエクスデスの奇襲を受けクリスタルを奪われてしまい、その力を利用した攻撃により動きを封じられてしまいます。
万事休すかと思われましたが、このピンチにガラフの孫娘・クルルが駆けつけ、エクスデスをひるませます。
攻撃の手が止まったこのすきにガラフの元に駆け寄ったクルルいわく、「しばらくは動けないはず」だったエクスデスでしたがすぐに起き上がり、邪魔をしたクルルを捕らえてしまいます。
そしてまたしてもバッツたちをクリスタルの力で攻撃してきました。
またしても身動きが取れなくなる一行……でしたが、先ほどとは様子が違います。
ガラフ1人だけが立ち上がり、エクスデスのほうへ向かっていくのです。その顔にはひょうきんでコミカルな様子は見られません。
エクスデス「いいのか、ガラフ?この力に逆らえば、クリスタルは砕け散るぞ?」
エクスデスは、クリスタルの力に負けず立ち向かってくるガラフにこう語りかけますが、ガラフはとらえられ弱っている孫娘の姿を見て「クルル!!」と叫び、ひるむことなくクリスタルの力をはねのけ、クルルをとらえているバリアまでも打ち破ります。(その身に宿したようにも見える)
そしてそのままガラフはエクスデスに立ち向かっていくのでした。
味方、自身の孫のピンチに立ち上がり、強大な敵に向かっていくという漫画の主人公のような展開に胸が熱くなる中、戦闘は終始エクスデスのペース。
強力な魔法や打撃などでみるみるガラフのHPは削られ、普通にプレイしている分には到底耐えることができないほどの猛攻を受けた結果、ガラフのHPは0になってしまいます。
しかし、ガラフは倒れません。HPが0になってもエクスデスに立ち向かっていきます。
「わたしを本気にさせたな!」
「死の世界へ行くがいい!!」
いつまでたっても倒れないガラフにしびれを切らしたエクスデスはこう叫び、
「フレア」
「ホーリー」
「メテオ」
といった最上級呪文3連発を放ちます。
瀕死の上、数字上1万をゆうに超えるダメージを受けるガラフ。しかしそれでも倒れません。
エクスデス「な、なぜ死なん!?」
ガラフ「まだまだ! まだまだ死ねんのじゃ!」「この命燃え尽きても! わしは貴様を倒す!!」
エクスデス「怒りや憎しみで私をたおすことはできぬ!」
ガラフ「……怒りでも……憎しみでもない……」
エクスデス「では なんだと……」
そう言って、戦闘は終了します。
ガラフの攻撃で窮地に陥ったのかエクスデスは残り3つのクリスタルを持って逃げていきます。その場に倒れるガラフを残して……。
エクスデスが去ったあとに目覚めたバッツたちはすぐさまガラフに駆け寄ります。
しかし、ガラフはもうすでにこと切れる寸前でした。
「わしは…もう…ダメ…じゃ……」
「ガラフ!なに言ってるんだ!」
「ガラフ!」
「立てっ!」
「目をあけてえー!!」
バッツたちの呼びかけもむなしく、ガラフはエクスデスの討伐を彼らに託し、息を引き取るのでした。
これが「ガラフVSエクスデス」です。