■美少女とパチンコのコラボレーション…『必殺パチンココレクション3』
現実でも人気のパチンコを題材としたスーファミ作品は多いが、なかでもキャラクターの可愛さとお色気演出でプレイヤーを魅了したのが、1996年にSUNSOFT(サン電子)より発売された『必殺パチンココレクション3』だ。
『パチンココレクション』シリーズの3作目で、10万クレジットの元手を限られた期間内でいかに増やすことができるかを試す「実戦モード」がウリ。リアルに時間が経過していくなか、プレイヤーは遊びに行く店舗や台を見極め、元手を増やしていくこのモード。現実さながらのパチンコ体験ができるのはもちろん、各所で登場するアニメ調のキャラクターたちも実に個性的だ。
なかでも、店舗を訪れた際に出迎えてくれる女性店員は実に可愛らしく「いらっしゃいませっ」というボイス付きで登場。そして、立ち絵が切り替わるほんの一瞬ではあるが、わざわざ胸が揺れるアニメーションが組み込まれており、思わぬお色気シーンに驚かされてしまうのだ。
本作は全体的にキャラクターを全面に押し出す作りとなっており、パチンコで当たった際のアニメーションはもちろん、説明書のページにもマスコットキャラ・レミちゃんの姿が描かれていたりと、かなり華やかな作りである。
普通のパチンコゲームと思いきや、キャラクターの可愛らしさやお色気演出にどぎまぎしてしまったプレイヤーも少なくはないだろう。
ハードパワーの向上でぐっと表現力が増したスーファミだが、その力は各作品のお色気演出にも存分に活かされていた。
キャラクター造形がより可愛く、美しくなっただけでなく、ときには音楽や音声を合わせた演出で、よりリアルにプレイヤーの心を揺り動かした。「今でもよく覚えている」という“元ちびっこ”も多いのではないだろうか。