「ドット絵なのに大胆…!?」チビッコをドキドキさせた「スーファミ時代のお色気演出」  『パロディウスだ!』に『がんばれゴエモン』も…の画像
スーパーファミコン『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』(KONAMI)©Konami Digital Entertainment

 1990年にスーパーファミコン(スーファミ)が発売され、ファミコンからマシンスペックは一気に向上。その性能を存分に活かした名作が数多く登場した。大迫力のバトルシーンやスピーディなアクション、コミカルな演出など表現もパワーアップ。圧倒的な進化を遂げた美グラフィックに驚愕したプレイヤーは多いだろう。

 なかでも、思わずドキリとさせられたのがお色気シーンだ。より鮮明に描かれた映像に、当時の少年たちは思わずどぎまぎさせられたものだ。

 そこで、スーファミソフトで表現された、まさかのお色気演出の数々を見ていこう。

■宮殿の奥で待ち構える美しき女神…『パロディウスだ!ー神話からお笑いへー』

 スーファミには数々の横スクロールシューティング作品が登場しているが、なかでもコナミ(現:コナミデジタルエンタテインメント)より発売された『パロディウス』シリーズは、コメディ満載の独特の世界観と、挑戦心を刺激する骨太なゲーム体験が味わえる名作として知られている。

 なかでも1992年に発売されたシリーズ第2弾『パロディウスだ!ー神話からお笑いへー』は、多くのファンを熱狂させた一作だ。

 本作で印象的なお色気演出を見せるのが、ステージ7のボスとして立ちはだかる「ハニーみかよ」である。

 宮殿風の豪華なステージの最奥に待ち構えている彼女は、なんとステージ一杯に横たわった巨大な金髪の美女だった。黄色い布のようなものをまとい、腕や肩回りが大きく露出したなんとも大胆な姿をしている。

 また、セクシーな見た目に加え、彼女専用のボイスも印象的だった。ダメージを与えると少し苦しげな表情とともに「お〜ぅ」と声を上げ、撃破時には「わ〜ぉ」と涙を流してみせる演出……。

 指から泡を出したり、豚の天使をけしかけて攻撃してくるなど、女神のような存在をイメージしていると思われるが、その悩ましげな表情や艶やかな声にドキッとしてしまったプレイヤーも多いだろう。

■子どもにはちょっと刺激が強すぎ?『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』

 安土桃山時代に活躍した義賊・石川五右衛門をモチーフとした主人公が、個性豊かな仲間たちとともに大活躍する『がんばれゴエモン』シリーズ。

 コナミが手掛けた人気シリーズで、1991年にはスーファミ版第1弾となる『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』が登場した。

 ハードが変わったことでシステム面、演出面ともに大幅なパワーアップを遂げた本作なのだが、作中に登場する「見世物小屋」では、かなり際どいお色気シーンを目の当たりにすることができる。

 作中に2カ所ある見世物小屋のうち、一方ではシリーズお馴染みのキャラクター・エビス丸が「ぷりてぃなおどり」と称した奇天烈なダンスを披露するギャグイベントがある。そして、肝心なのがもう一方の見世物小屋で披露されるイベントだ。

 こちらでは「さゆりちゃんSHOW」というステージを楽しむことができるのだが、その内容はかなり過激。青い髪に紫の着物を身に纏ったさゆりちゃんが、怪しげな音楽に合わせて少しずつ着物を脱いでいくという内容なのである。

 もちろん、絶妙な角度ですべてが見えないようにはなっているが、全年齢向けソフトでこのような直球のお色気シーンが盛り込まれていたことは驚きである。子どもたちにとっては、かなり刺激的すぎたお色気イベントといえるだろう。

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