■メダパニが怖かった「混乱」…さっさと倒したかった「げんじゅつし」や「おどるほうせき」

 「メダパニ」の呪文が登場した『ドラクエ3』では、「混乱」のステータス異常にも苦しめられた。

 仲間が混乱状態になると、味方に猛然と攻撃してくるから脅威だ。敵を攻撃してくれてもいいのに、なぜか味方を対象にしてくるから困ったもの。メダパニ使いは序盤では登場しないが、中盤以降になると「げんじゅつし」や「きめんどうし」、「おどるほうせき」が唱えてくるから厳しい戦いを強いられる。

 混乱状態になると、単純に敵が一人増えてしまうことと同じだ。しかも、パーティが一人になるまで味方を攻撃してくるから本当に厄介なのである。混乱を治すにはパーティアタックで仲間を攻撃するしかない。

 これは「眠り」でも同じなのだが、眠りの場合は手加減のような攻撃になる一方、混乱の場合は容赦なく全力攻撃を放ってくることになる。戦士が攻撃したら魔法使いなんて大ダメージを喰らってしまい、下手すれば死んでしまうほど。仲間にやられるなんて、こんな理不尽なことはないだろう。

 とっさに思いつけばいいのだが、混乱した仲間をラリホーで眠らせるほうがまだいい。敵が一人増えるくらいなら、味方が一人減るほうがいいだろう。

 ちなみに「おどるほうせき」は、マヌーサ、ボミオスといったこちらの妨害を仕掛けてくる困ったモンスターだった。ダーマ神殿周辺に登場する「げんじゅつし」も、「メタルスライム」と一緒に出てきて、メタル狩りを妨害してくる。本当に勘弁してほしかった……。

 

 敵から受けたステータス異常には、本当に苦しめられた。ファミコン版のステータス異常は、ほかにも幻に包まれる「マヌーサ」が有名だろう。

 だがそんな事態に出くわしたとき、肉弾戦や呪文攻撃に切り替えるか頭を悩ませることも、『ドラクエ』の戦闘においての面白さなのもまた事実だ。

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