2025年『スーパー戦隊』シリーズは50周年を迎える。長い歴史のなかで数々の名作を生み出してきた本シリーズでは、美しさと個性が際立つ多くの女優たちがヒーローや悪役として視聴者を魅了してきた。そして、戦隊シリーズでブレイクを果たした彼女たちはその後、特撮の枠を超え、幅広い作品で活躍をみせている。
そこで今回は、『スーパー戦隊』シリーズで注目された彼女たちの「その後」を見ていきたい。
■SNSを通じて多趣味さも見せる『炎神戦隊ゴーオンジャー』ケガレシア役・及川奈央
シリーズ32作目『炎神戦隊ゴーオンジャー』(2008〜2009年放送)で、敵組織「蛮機族ガイアーク」の幹部・ケガレシアを演じた及川奈央さん。
悪役ながらも人間味や愛嬌が感じられるキャラクターは、子どもから大人まで幅広い視聴者に愛された。また、ゴーオンイエロー(逢沢りなさん)、ゴーオンシルバー(杉本有美さん)とともに結成したユニット「G3プリンセス」は、多くのファンにとって忘れられない存在だ。
『炎神戦隊ゴーオンジャー』出演後も及川さんは女優として活動を続けており、2010年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』では遊女・志乃役として、福山雅治さん演じる龍馬を誘惑する重要な役どころを演じた。セクシーな及川さんには非常にはまり役となったが、自身は思いがけないオファーに当初はドッキリかと思ったことを、のちに明かしている。
現在も舞台を中心に活躍を続ける一方、2020年、39歳の誕生日を機にYouTubeチャンネル『なおチャンネル』を開設。ゲームや釣り、ときには変わり種自販機の紹介など、趣味を生かしたコンテンツでファンを楽しませ、変わらぬ美しさを披露している。
■変わらぬ美しさで話題を集める“ぶりっ子女王”『超力戦隊オーレンジャー』オーピンク役・さとう珠緒
シリーズ19作目『超力戦隊オーレンジャー』(1995〜1996年放送)で、オーピンク/丸尾桃を演じたさとう珠緒さん。明るく元気なキャラクターは、当時の子どもたちだけでなく、親世代からも支持された。
本作ではオーイエローを演じた麻生あゆみさんなど、ほかのメンバーが高身長だったこともあり、さとうさんの小柄な可愛さが際立っていたのも印象的だった。
『オーレンジャー』出演後は、フジテレビ系『スーパー競馬』やTBS系『王様のブランチ』のMCとしても活躍。さらには、両手を拳にして頭の上で「ぷん! ぷん!」と怒るなど、“ぶりっ子キャラ”としてバラエティ番組やドラマでも存在感を発揮した。
そして現在のさとうさんも、SNSを更新するたびに変わらぬ美貌でファンを驚かせている。最近ではXで「宍戸隊長のイベントにおじゃまして変身ポーズ」とポスト。『オーレンジャー』で共演した宍戸マサルさんのイベントに参加し、変身ポーズを披露していた。30年を経てオーレッド&オーピンク2人揃った変身ポーズが見られ、当時のファンは歓喜したことだろう。