■都市伝説級の隠し召喚獣『FFタクティクス』ゾディアーク

 ナンバリングシリーズ以外では、『ファイナルファンタジータクティクス』の「ゾディアーク」の入手に苦労した思い出があるという人も多いだろう。

 同作は1997年にプレイステーション用に発売されたシミュレーションRPGで、スーパーファミコン『タクティクスオウガ』のシステムに『FF』の「ジョブチェンジ」などのシステムが採用されたタイトル。本作では召喚士が召喚魔法を唱えることができる。

「ゾディアーク」はディープダンジョンの最下層で入手できる召喚獣だが、そのディープダンジョンの攻略が困難なのである。

 まず、ディープダンジョンに行けるようになるには、最終盤に貿易都市ウォージリスに立ち寄るのが条件。この条件はクリアには直接関係しないものの、サブイベント探しに町に立ち寄る人もいるので、発見自体はそれほど難しくないだろう。

 しかし、発見してからが曲者である。ティープダンジョンは、かなり特殊なダンジョンで、真っ暗闇のうえに、次のフロアに行くための階段がランダムで出現する方式が採用されている。階段を発見するにはアビリティ「アイテム発見移動」を装備するなど、特殊な手順を踏む必要があるので、下手をすれば階段を発見することもできないといったことが起こりがち。敵も強いので、クリアより難しいかもしれない。

 そして、そのディープダンジョンの最下層に出現する敵が使う召喚魔法「ゾディアーク」を、召喚士が受けることでようやく習得となる。敵の攻撃を受けて習得するラーニング自体が、かなり特殊なスキル習得方法なので、それに気づかない人も多いであろう。

 何回も特殊な手順を踏まないと手に入らない、都市伝説のような召喚獣である。

 ナイツオブラウンド以外はそれほど強くなく、実用性がほぼない召喚獣だが、入手できただけで嬉しいものだ。隠し要素も含めて、すべてのアイテムや魔法を入手したくなってしまうのも、『FF』シリーズの魅力のひとつだろう。

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