■迫真の演技で送る…時代を駆け抜けた男たちの生きざま！
高橋さんは、“時代劇もの”への出演も多い。
和月伸宏さんによる人気バトル漫画を原作とした実写映画『るろうに剣心 最終章 Ｔｈｅ Ｂｅｇｉｎｎｉｎｇ』では、主人公・緋村剣心の過去にも大きな影響を与えた歴史上の偉人・桂小五郎役を演じている。
髪を結わえ、着物を身に纏ったその姿からは、幕末というどこか殺伐とした時代を生き抜く志士の“凄み”のようなものが存分に伝わってくる。物静かな佇まいと射るような眼光から伝わる風格は、一目で只者ではないことを悟らせる凄まじい説得力に溢れていた。
また、高橋さんは２０１４年に放送されたドラマ『信長協奏曲』（原作：石井あゆみさん）にも出演。歴史的な有名武将・浅井長政役を演じた。
織田信長の妹・お市の結婚相手として登場する長政だが、運命のすれ違いから織田家を裏切る形となってしまい、非業の死を遂げてしまう。誠実な人物ではあるが、信長と敵対してからはお家を守るため、自身も苛烈な戦いへと身を投じていく。
燃え盛る城のなか、妻であるお市に想いを吐露するシーンは必見。高橋さんの迫真の演技も相まって、作中屈指の名シーンとして視聴者たちの心を大いに震わせた。
戦国、幕末といった異なる時代に生きる人々の姿を、高橋さんはときに感情豊かに、ときに鬼気迫る迫真の演技で実に魅力的に演じ切っていた。
実力派俳優の高橋さんは、さまざまな実写化作品に出演し、高い演技力で数々の個性的なキャラクターを演じている。
漫画原作ゆえの癖の強いキャラクターたちを、表現力によって見事に具現化してしまう姿は、俳優としての彼の実力の高さを痛感せざるをえない。
『ブラック・ジャック』ではどんな姿が見られるのだろうか。楽しみに待ちたい。
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