■夢のパーティが組めるゲームボーイカラーの『ONE PIECE』名作
2002年に発売されたゲームボーイカラー&ゲームボーイ用ソフト『ONE PIECE 幻のグランドライン冒険記!』も名作ゲームのひとつだろう。
同作は2001年のゲームボーイ用ソフト『ONE PIECE 夢のルフィ海賊団誕生!』の続編。『スパロボ』系のシミュレーションRPGからオーソドックスなRPGへと変更されたことでプレイしやすくなっているのが特徴で、原作の「グランドライン突入編」あたりからアラバスタに向かうまでを中心に、アニメオリジナルストーリーである「千年竜編」や映画第一作である劇場版『ONE PIECE』の展開を盛り込んだ作品。
バトルは前衛3人をメインに、後衛2人を足した5人パーティーを編成して戦うシステムだが、本作の特徴は、麦わらの一味ではないキャラクターを仲間にできる点だろう。シャンクスやミホークといった、本来ルフィと行動をともにしなかったキャラクターや、アーロンやバギーといった敵役までも仲間になる。
クロコダイルやボン・クレーはいないものの、多くのバロックワークスが使える「夢のパーティ」が組めるのが面白い。
アニメ『ONE PIECE』2代目のオープニングである「Believe」のアレンジも秀逸で、時折挿入される一枚絵はゲームボーイのドット絵でありながらも再現度が高い。グラフィック、音楽面が良く、ゲームボーイソフトとして、全体的に高クオリティにまとまっている名作である。
IF展開が楽しめ、原作再現度が高い『ONE PIECE』を見つくした人でも楽しめる3作品。ファンアイテムとしてだけでなく、ゲームとしての出来も良い。『ONE PIECE』ファンはプレイしないと損な3作品だ。