■自分色にカスタマイズする海外勢も…

「ゲームボーイアドバンス」が再注目されている要因は、その希少性だけではない。海外を中心に、技術を備えた一部のマニアたちが「ゲームボーイアドバンス」を独自にカスタムし、“世界に一つだけの機体を作る“という楽しみ方もされているのだ。

 外装だけでなく、最新の液晶を組み込んで鮮明な画質で当時のゲームをプレイしたり、USB TypeーCバッテリーに換装して充電しながらの長時間プレイを可能にしているマニアもいる。しかし、そんなカスタムをするためにはとにかく“母体“となる本体が必要なために需要が増し、近年、本体の価格が高騰しているという寸法だ。

 “多様性“という言葉が広く浸透してきた現代において、見た目が映えるレトロゲームというのが一つのブームになるのも頷ける。ただ、そうしたカスタム品を製造したり、販売することは法的責任を問われる可能性があるということを決して忘れてはならない。

 止まらない円安を背景に、休日になると秋葉原のレトロゲームショップに外国人客が殺到する光景が珍しくなくなった。前世代機であるファミコンスーパーファミコン、ゲームボーイソフトの中古市場が成熟する中、続くコレクション対象として「ゲームボーイアドバンス」のソフトに白羽の矢が立っていることも、本体価格を押し上げている一因かもしれない。

 

 時代の風潮や時の経過など、さまざまな側面から影響を受け再び注目を浴びている「ゲームボーイアドバンス」。人々の古き良きものを愛でるという精神がなくならない限り、このブームは起伏に富みながらも長く続いていくことだろう。

「ゲームボーイアドバンス」世代ど真ん中の筆者としては、当時を懐かしむ同世代だけでなく、当時を知らなかった若い世代にも幅広く、このゲーム機の良さや、短命だったがゆえの哀愁が広まってくれると嬉しく思う。

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