■エンカウント率が高くなって諦めが入った……

 マザーズデイから南の墓場に来るころ、レベルは7まで上がっていた。たいしたものだと思っていたら、ここからエンカウント率が高くなる。もちろん、乱数なので一概に長女だけがそうとは限らないのだが、とにかく敵の出現が多くなってきた。「ああ、もう!」と、長女がイライラしはじめている。

 ここから面白くなるのにな……そう思っていたら、階段を降りて棺桶が並んでいる部屋に入った。「何ここ?」と、さすがにちょっと怖かったようなので「左端の棺桶を調べてみて」と、アドバイス。

 棺桶を調べるといきなり女の子が登場するので、「え!」とびっくりしていた。そう、ここには迷子のピッピが左端の棺桶に隠れているのだ。ピッピは一時的に仲間になるのだが、こんなところに隠れるくらいだから、実は強い。

「あれ? この女の子ってトウリじゃないし」と、長女が口を尖らす。そうなのだ、最初に名前を付けた“おんなのこ”と、このピッピは別人物なのだ。慌てて「この子って強いよ〜」と言ってみたが、すでに興味がなくなってきているようだ。「もういいや、面白いけど今やるのはしんどい……」と言って、コントローラーを次女に預けてしまった。

 渡された次女は意気揚々とプレイするも、なんせまだ6歳児。ストーリーも分かっていないので、ピッピがいた棺桶に入ろうと四苦八苦している。いや、無理だって……。

 

 令和女子に『MOTHER』を遊ばせてみたのだが、やはりファミコンの内容では苦しいか……。スーパーファミコンの続編のほうが良かったかもしれない。それでも面白いと言ってくれたので嬉しい反面、今の時代に合うリメイク作品が出ればいいのになあと思ってしまう。

 なんにせよ、筆者が当時ハマったゲームを我が子たちにプレイしてもらえるのは、また違った楽しさがあるな。そういえばケンタッキーのチキンを買いに行かなくては……。

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