■鬼のランクインも多かった第2回「人気投票」
また、第２回人気投票では上弦の鬼が多くランクインしていた。これはひとえに、彼らの抱える複雑な背景を読者が知ったからだろう。鬼の中で一番人気だったのは２９３８票を集め１４位となった黒死牟だった。
また上弦の参・猗窩座も１７位と人気だった。猗窩座は、第１回人気投票の際はまだ登場していなかったが、「無限列車編」と「無限城編」で読者からの印象を大きく変えたキャラクターのひとりだ。
対峙した炎柱の煉獄杏寿郎に対して強さへのこだわりを語り、煉獄を葬った彼は残虐な性格かと思われたが、人間だった時代には同じ人間によって婚約者と師匠を殺されたという悲痛な過去を持っていた。「無限城編」を読むと、彼がこうまでして強さにこだわっていた理由にも共感できるだろう。また上弦の弐・童磨によれば猗窩座は決して女性を食べることはなかったというが、これも婚約者の存在が人間時代の記憶を失った後も心のどこかに残っていたためだろう。
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