■「刀鍛冶の里編」以降の活躍で急上昇した霞柱

 まずは柱の中でも最も印象的な票の伸びを見せた、霞柱の時透無一郎だ。第1回人気投票の時点では、唯一の登場シーンとなる柱合会議でぼんやりと空を眺めていたばかりだった無一郎は、55票で29位という結果に。しかし第2回では11948票を集めなんと3位にランクインしている。

 彼の人気に火がついたのは、アニメが放送予定の「刀鍛冶の里編」。過去の記憶を取り戻す“少年漫画的”な胸が熱くなるシーンや、凄惨な死亡シーンが印象的だという人が多いのではないだろうか。

 自身の先祖でもある上弦の壱・黒死牟との戦いで命を落とした無一郎。彼はわずか14歳でありながら2か月で柱にまで上り詰めた最年少の天才剣士にも関わらず、それでも自分の体つきや実力から「自分は弱い」「役に立っていない」とモノローグで語るシーンが多かった。

 無一郎は黒死牟の月の呼吸によって左手首を切り落とされ、自身の刀で右肩を柱にはりつけにされ、仲間とともに行った一斉攻撃では足を切り落とされてしまう。最後には胴体を真っ二つにされ、勝利を見届けることも叶わぬまま目を開いたまま静かに死んでしまった。

 彼の死後、昔死んだ双子の兄に再会するシーンを読んで、これまでの戦いはたった14歳の少年が背負うにはあまりにも重すぎる運命だったと、涙腺が崩壊した人も多いはず。

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