2020年に『週刊少年ジャンプ』での連載が完結していながらも、いまだ衰えぬ人気を誇る吾峠呼世晴氏の漫画『鬼滅の刃』(集英社)。テレビアニメ「遊郭編」最終回放送日には、続くエピソードとなるテレビアニメ「刀鍛冶の里編」の製作決定が発表となり、最終章までの映像化にも期待がふくらむばかりだ。
「刀鍛冶の里編」はコミックス12巻から15巻までの内容で、全23巻のコミックスから考えれば、ちょうど物語が折り返してすぐというところ。ここから主人公の竈門炭治郎を中心に、登場キャラクターたちの過酷な戦いが一気に描かれていく。
連載当時の『週刊少年ジャンプ』では2度にわたって『鬼滅の刃』のキャラクター人気投票が行われた。第1回人気投票は、『ジャンプ』2017年47号で結果が発表され、その応募総数は26105票。2020年47号で結果が発表された第2回人気投票は、応募総数130316票で、前回から約5倍も総投票数が増えている。
第1回は1位が竈門炭治郎で、続いて我妻善逸や竈門禰豆子、冨岡義勇、嘴平伊之助がランクイン。そして第2回では我妻善逸が1位という結果に。続いて冨岡義勇、時透無一郎がランクインし、竈門炭治郎は4位という結果となった。第1回の人気投票の募集時はちょうど「無限列車編」が描かれていたところだったため、まだまだ登場シーンの少なかった柱の面々など、物語中盤以降で活躍するキャラクターにはほとんど票が入っていなかった。
そこで今回は、『鬼滅の刃』第1回に比べて第2回の人気投票で大きく票を集めたキャラクターに焦点を当て、「読者のハートをつかんだ瞬間」を振り返りたい。
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記事ではテレビアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』以降の内容にも触れています。原作未読の方はご注意ください。
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