■気づかないうちに死ぬ恐怖

 最後に触れずにいられないロボットアニメ系のファミコンソフトが、タカラの『トランスフォーマー コンボイの謎』です。このアニメはほとんど見たことがなく、弟が誕生日にねだって購入してもらったのを遊んだのですが、ファミコン世代ならほとんどの人が周知の通り、とてつもない鬼畜難易度のゲームでした。

ファミコン『トランスフォーマー コンボイの謎』タイトル画面

 攻略の糸口さえつかめばゴリ押しでも先に進める『Zガンダム』などと違い、『コンボイの謎』は1面からしっかり難しい! とにかく敵が撃ってくる弾が小さいうえに弾速が速く、豆鉄砲みたいな攻撃がかすめただけで自機である「ウルトラマグナス」は即爆散します。

 ファミコン世代なら、テレビにつなぐケーブルの調子でちょっと画質が悪いときがあるのをご存知だと思うのですが、その状態で『コンボイの謎』をプレイすると、なぜ死んだのか本気で分からないレベルでした。

背景のグラフィックやメカの雰囲気はとても良かった!

 敵の強さ以上に「画面のチラツキ」「背景がごちゃつくステージ」が、このゲームの最大の難関。ただ、これだけ高難度で話題になったソフトなので、いつかはちゃんとクリアしてみたいのですが、老眼が進んだおっさんゲーマーにはさらに攻略のハードルが上がった気がしています……。
 

 以上、ファミコン世代のロボットアニメ好きが、ファミコン初期に“いろんな意味”で衝撃を受けた3作品を振り返ってみました。最近のロボットアニメ系のゲームもプレイするのですが、ハード性能が飛躍的に上がったことで当時のアニメ以上に美しい映像や音楽で、臨場感あるアクションが家庭で楽しめるようになりましたよね。

 ファンとして、とてもうれしい進化ですが、それでも今回紹介したようなレトロなファミコンソフトがふと懐かしくなり、ついついファミコンを引っ張り出して思い出に浸りたくなることがあるのです。

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