ファミコン時代、アニメや漫画を原作とするファミコンソフトがたくさん登場。“キャラクターもの”のゲームたちは、当時のチビっ子を夢中にしました。これを言うと「ファミコンのキャラゲーにはクソゲーが多かった」など、ひとくくりにされる方もいるかもしれませんが、ファミコン初期の頃はそんな情報もなく、ただ純粋な気持ちでなけなしのお小遣いを投じていたのです。
当時小学生だった自分も、大好きなロボットアニメがゲームになるや、兄弟でお年玉を出し合って購入代金を工面したり、あらゆる記念日を口実にねだったことを思い出します。そこで今回は、個人的に印象深いファミコン初期に遊んだ「ロボットアニメ作品のゲーム」を振り返ってみたいと思います。
■初めて購入したロボットアニメのソフト
おそらくファミコンで一番最初に発売されたロボットアニメをモチーフにしたゲームは『超時空要塞マクロス』(バンダイ/1985年発売)だったと思います。そしてこのソフトが、私が最初に買ってもらったロボットアニメのゲームでもありました。
バンダイが発売したゲームなのに、パッケージやカセットには「ナムコ」の文字があり、カセットの形状や色もナムコの『ゼビウス』などと一緒。ナムコの黒カートリッジの上部には「namcot」の刻印がありますが、マクロスのカセットの刻印は「namco」となっています。
これは同ソフトの開発がナムコで発売元がバンダイというのが理由。まるで20年後に実現する「バンダイナムコ」の誕生を先取りしたかのようなソフトだったワケですが、当時はもちろんそんなことを知る由もありません。ただ、ちょっと前にバンダイが発売した『キン肉マン マッスルタッグマッチ』がものすごく面白かったので、めちゃくちゃ楽しみにしていたことだけは覚えています。