■つくし畑を乗り越え、永久ループ地獄へ

 10面は、今振り返っても最悪のステージだった。“綿棒”だか“つくし”だか分からない、何かが生えている場所をひたすら右に行くのだが、足場が非常に狭い。すでに述べたように本作のジャンプは制御が困難なので、ここで落ちまくることとなった。つくしは1本のところがあれば2本のところもあり、その都度ジャンプを調整しなくてはならない。

この小さな足場をジャンプしていくゾーンはかなりやっかい!

 敵がいっさい出現しないのだけが救い。おかげでジャンプに専念できたので10面をクリアする頃にはそれなりに操作が上達した気がする。一定間隔で明滅する光を頼りに進んだり、飛び跳ねる魚群をかわしながら橋を渡ったりと、面が進むにつれてさまざまなエリアが出てきた。

 数面、ときには10面以上スキップし、ようやく89面にたどり着く。ここはつねに真っ暗なので、道中で拾える電球のアイテム(爆弾が炸裂した際に一瞬だけ周囲を見せてくれる)が必須となる。幸い、電球はすでに持っていたので爆弾をあたりに投げつけながら進んでいった。すると、前方に背の高い壁が立ちはだかる。

 目の前に少し出っ張りがあったのでそこを足場に跳ぼうとしたが、何度やっても届かない。足場自体が狭く、大ジャンプをするための距離が足りないためだった。コースを何度確認しても、ほかに足場はない。ここまでとくに迷うこともなかったので、いずれ道が見つかるだろうと思い試行錯誤しているうちに、誤って手前の穴に落下。また死んだか……と思いきやここで69面へワープし、今度はピラミッドがそびえる砂漠地帯に飛ばされた。

 もしかするとこれが正規ルートかもしれないと思い、そのまま道なりに攻略を進める。見つけた扉をひたすら進み、70面、72面、83面、85面などを通過。するとまた89面に戻ってきた。

 だが例の壁が越えられないため、試しにもう一度69面へ戻る……。同じルートをたどっても意味がないので、わざと穴に落ちたり、敵を倒したり、制限時間を調整して扉をくぐったりもしたが、いずれも効果はなかった。

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