■クセの強いジャンプに悪戦苦闘

 気球から主人公が降下するとさっそくプレイ開始。1面は草原で、障害物はとくに見当たらない。敵はカラスのような鳥しか出てこず、最初の階層だからか平和的な雰囲気が漂っていた。だが、低空で迫るカラスを飛び越えようとしてさっそくやられる。ジャンプに違和感があった。途中で調整ができないのだ。

 1面でいろいろ検証するうちに、直前までの移動時間とボタンを押す長さによって、ジャンプの距離が決まることが分かった。一度跳ぶとジャンプ中に十字キーを動かしてもほぼ意味がない。私は以前ファミコン版の『魔界村』を遊んだことがあるので、この手のジャンプがどれほど難しいかは理解していた。

 本作の場合、難しいジャンプに加えて、敵に一度でも当たれば死ぬという仕様のため不安はあったが、もともと用意されている残機が7もあったので、そこまでプレッシャーは感じなかった。

武器は爆弾のみ。投げてから時間差で起爆するので、攻撃を当てるのはなかなか難しい

 草原の右にある扉から2面へ。狭い通路にヤドカリのような敵がいるので、武器の爆弾を使ったが、こちらの攻撃に反応して殻にこもってしまう。本作には制限時間が設けられているので悠長に待っていられず、強行突破しようとしたところ、間違えて敵に接触してしまった。

 それでも死なないので不思議に思ったが、どうやら殻にこもった状態のヤドカリには当たり判定がない様子。つまりダメージは受けない。適当に爆弾を投げてヤドカリの側を通り抜けていき、2面は難なくクリアできた。

 続く3面は複数の足場で構成されていた。先に進むためには例のジャンプを駆使しなくてはならず、ここで死亡回数が一気に増える。

 ボタン入力の受付時間がかなり短いのか、ほんの少し移動しただけですぐに中~大ジャンプの判定になってしまい、思うように制御できない。かといって十字キーを押す力が弱すぎると跳ぶこともなく落下してしまう。

 例によって落下死したかと思いきや、画面に“6TH ZONE”と表示され、ショートカットに成功する。まったく予期していなかったのでこれには驚いた。『スーパーマリオブラザーズ』のコインや、『スーパードンキーコング』のバナナのような、プレイヤーを誘導する“何か”があるわけではなく、本当に偶然の発見だった。

 見つけようとして見つけられるものではないのだろう。もしこれがクリアに必須なル―トの一部だったらと思うと、本作が“理不尽”と言われる理由も分かる気がする。

 そして、ここは後にクリアに必須なルートの一部だと判明する。

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