“20世紀最高のシナリオ”とも評された『メタルギアソリッド』(コナミ)は、1998年にプレイステーションで発売された。世界を代表するゲームクリエイター、小島秀夫監督の代表作であり、3Dで表現された最初の『メタルギア』シリーズ作品でもある。敵を避け、なるべく戦わないことを軸にした潜入アクションや、ウィットに富んだセリフ回し、ハードボイルドでありながらコメディも混ぜこんだ独特の雰囲気は世界中にファンを生み出した。
1987年にMSXで『メタルギア』が発売されて以来、シリーズは25年以上にわたって続き、2015年にPS4で発売された『メタルギアソリッドV ファントムペイン』をもって、小島監督が手がける『メタルギア』シリーズは最後となった。
『メタルギアソリッド』の舞台となるのは、アメリカ合衆国のアラスカ沖にあるフォックス諸島。ここにあるシャドーモセス島で、“FOXHOUND(以下、フォックスハウンド)”と呼ばれる特殊部隊が突如として武装蜂起。島内にあった核物質廃棄所を占拠し、5000万ドルと、伝説の傭兵ビッグボスの遺体をアメリカ政府に要求する。
24時間以内に要求が受け入れられなければ、彼らはアメリカ政府に対し核攻撃を行うという。政府はフォックスハウンドの元司令官、ロイ・キャンベルと元隊員のソリッド・スネークを招集。シャドーモセス島に囚われた人質2名の救出、そして敵部隊が核攻撃を可能かどうかを調べ、可能であればこれを阻止すること、2つの任務を受けたソリッド・スネークは、極寒のアラスカに単独で潜入する、という内容。
今回はそんな『メタルギアソリッド』の主人公、ソリッド・スネークが言い放った4つの名言を紹介しよう。
■『君のお尻に惹かれたんだ』
核搭載二足歩行型戦車“メタルギア”による核攻撃を防ぐため、起爆コードの鍵を持つ美女メリル・シルバーバーグと合流した際、変装を見抜いたことに対して自分に気があるのではと聞かれて、スネークが言ったセリフ。
“伝説の英雄”とうたわれる彼は、過去作の『メタルギア1』や『メタルギア2』で世界の危機を救ってきた。戦場でしか生きられず、一匹狼を地で行く非常に硬派な人物でもある。一方で、気に入った女性に対しては積極的に口説くという軟派な一面も持ち合わせており、このセリフの前には「一度逢った女は忘れない」と前置きしている(物語序盤では変装したメリルと一度だけ遭遇しており、その際に去っていく彼女のお尻がアップで映るシーンがある)。
硬派と軟派が入り混じったおちゃめな性格は後のシリーズでも健在で、さまざまな面を持つ人物像は、ソリッド・スネークの人気の元にもなっている。