■当時は高難度のマニア向けゲームだった!?

 そんな思い出深いスーファミの『第3次スパロボ』ですが、当時はそこまで有名でもなければ、大ヒットしたというワケでもありません。当時のプレイヤーの多くは『マジンガーZ』や『勇者ライディーン』などの古いロボットアニメを子どもの頃に見た記憶はあっても、そこまで思い入れがないという人がほとんど。『ガンダム』シリーズが出ているから買ってみた……なんて声が多かったほどです。

 さらにゲーム自体の難易度も高かったため、「一部のロボット好きだけが猛烈に推すマニアックなゲーム」というのが当時の評価だったと記憶しています。

 ただ幸い(?)なことに当時の私の周囲にはその手の「マニア」がたくさんいたので、レーザーディスクやらOVAやらで、子どもの頃に見たロボットアニメの記憶をさんざん掘り起こされました。さらに新たな知識を植えつけられ、押しつけるように渡されたシリーズ1作目から順にプレイをして、見事『第3次スパロボ』を自ら購入するに至ったのです。

 いったい『第3次スパロボ』のどこがマニアの心に響いたのでしょうか。個人的な意見になりますが、『第3次スパロボ』には「マジンガーZ対デビルマン」や「グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突」といった「東映まんが祭」のような“お祭的な雰囲気”があり、原作を尊重しつつも打ち破るストーリー性が響いた気がします。

原作アニメの名シーンがイベントなどに見事に盛り込まれていた!
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