■忘れられない「ゲッター3」と「集中」
さて、みなさんにとって『第3次スパロボ』の一番の思い出は何でしょうか?
早々に2回行動できるようになるアムロやカミーユなどのガンダム系エースパイロット? ただでさえ強いのにビーム吸収やIフィールドがうっとうしいインスペクター四天王? 原作以上に悪役としていきいきとしていたパプテマス・シロッコ?(ゲーム中はパプティマス・シロッコの表記)それとも最後の最後で敵に回るネオ・グランゾンでしょうか?
『第3次スパロボ』の印象に残っている部分は十人十色だと思いますが、私が『第3次スパロボ』で真っ先に思い出すのは「ゲッター3と精神コマンド“集中”の組み合わせ」です。
現在のスパロボシリーズの精神コマンド「集中」の効果は、「1ターンの間、命中と回避が+30%」という内容ですが、『第3次スパロボ』のときは「1ターンの間、直感に+50」という内容。当時は「直感」という命中率と回避率に影響するパラメータが存在したのです。こうしたパイロットのパラメータや精神コマンドは、シリーズを重ねるうちにかなり進化を遂げているので、過去と現在の内容を見比べてみるとけっこう面白いですよ。
そして、この“直感”のパラメータに働きかける精神コマンド「集中」は、敵の攻撃を回避したり、攻撃をヒットさせるのに効果絶大。そこにゲッター3の「大雪山おろし」を組み合わせるとすさまじい力を発揮します。
圧倒的な攻撃力を誇る「大雪山おろし」の射程は1と短いのですが、消費エネルギーは必要なく(気力は120以上必要)、無制限に使用可能。そのため「集中」を使ったゲッター3を敵の移動経路に置いておくだけで、敵ターン中に近づいてきたユニットを驚きの吸引力で空へ放り投げ続けてくれます。
陸や海の地形では「もうゲッター3だけいればいいんじゃないか」と思うほどの無双っぷりで攻略はラクになりますが、逆にほかのユニットにどう経験値を割り振ろうかと悩むほどでした。
なお、ゲッターロボ(ゲッターG)はパイロット3人分の精神コマンドが使用可能。さらにゲッター2(ゲッターライガー)は「分身(ゲッタービジョン)」で敵の攻撃を回避しやすく、2回行動もできるようになる超強力なユニットだったので、愛用していたファンも多かったのではないでしょうか。