(4ページ目) 「スパロボ30周年」スーパーファミコンでシリーズの礎を築いた傑作『第3次スーパーロボット大戦』を振り返る

■スパロボシリーズの魅力

　かつてスパロボシリーズは、「シミュレーションとドラマ性」を組み合わせた造語「シミュラマシリーズ」と銘打たれていました。

　複数のロボットアニメの勢力が入り乱れ、さらに選択肢によって結末が変化するクロスオーバー＆マルチシナリオの面白さ。原作の名シーンを忠実に再現する一方、原作では助けられなかったキャラを救ったり、仲間にできたりする「ＩＦ」のドラマがマニアの心をくすぐったのだと思います。

　このクロスオーバーと「ＩＦ」を内包したシナリオ展開は現在の作品にも受け継がれており、システム面は進化していったものの「スパロボシリーズの原点はここにあり」と言えるかもしれません。

　そして、その流れは最新作となる『スーパーロボット大戦３０』でも踏襲され、新たなクロスオーバーが見られることは間違いありません。コンシューマ機では数年ぶりの登場となる『重戦機エルガイム』、実に１８年ぶりの復活となる『機動戦士Ｖガンダム』などの往年の名作。さらに近年のアニメ『ＳＳＳＳ.ＧＲＩＤＭＡＮ』や『ナイツ＆マジック』などから、古今東西の人気ロボットたちが集結します。

　初代『スーパーロボット大戦』から３０年も追い続けるファンの１人として、『スーパーロボット大戦３０』ではどのようなクロスオーバーが楽しめるのか、今から楽しみでなりません。