第1作目となる『スーパーロボット大戦』(1991年)がゲームボーイで発売されてから30年を迎えた「スパロボ」シリーズ。先日、シリーズ30周年記念イベント「スーパーロボット大戦 鋼の超感謝祭2021」が配信され、10月28日に発売される最新作『スーパーロボット大戦30』の最新情報などが発表。配信後、予約が始まった「超限定版」の確保失敗は個人的に痛恨の極みでしたが、発売が楽しみでなりません。
そんな30年も続く老舗シリーズだけに、公式サイトのラインナップを見ると派生作品まで含めて、なんと78タイトルも存在。あらためて積み上げた歴史の重みに驚かされました。初めてプレイした『スーパーロボット大戦』を皮切りに懐かしさを感じつつ、その一方でライターとして攻略本の執筆を担当した作品などもあり、あまりにも膨大なゲームボリュームに苦労させられた記憶なども同時によみがえります。
そして本日で、シリーズ3作目となるスーパーファミコン用ソフト『第3次スーパーロボット大戦』(1993年7月23日発売)の発売から28年。スパロボ30周年とは「3」つながりということで、こちらの名作をあらためて振り返ってみたいと思います。
なお以降は『第3次スパロボ』と略しますが、『第3次スーパーロボット大戦α』や『第3次スーパーロボット大戦Z』ではなくスーファミ版の無印のことなのでお間違えなく。
■スパロボシリーズの基礎を築いた名作!
『第3次スパロボ』は、スーパーファミコンで発売された初のスパロボ作品。ファミコンに登場した前作『第2次スーパーロボット大戦』から大幅に参戦作品が増え、豊富な武器の採用、パイロットの乗り換え、ユニット改造、「気力」ステータスなど、今では当たり前のように採用されているスパロボのシステムは、この『第3次スパロボ』で生まれました。
さらにハードがファミコンからスーパーファミコンに移ったことでグラフィックスの美しさは大幅に向上。一部の必殺攻撃や変形、合体時のカットインなど、原作アニメをほうふつさせる演出に感動したものです。それにサウンドも原作の主題歌を始めとするアレンジが秀逸で、プレイ時のテンションも上がりましたね。
これをさらにブラッシュアップした『第3次スーパーロボット大戦EX』、そして主人公パイロットと専用機という新要素を加えた次々作『第4次スーパーロボット大戦』で現在も続くシリーズの原型がほぼ完成。ここからさらに『スパロボ』シリーズはブレイクしていくのですが、その基礎を作ったという意味で『第3次スパロボ』は外せない一作と言えるでしょう。