■「もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを ○○○○に やろう」

 最後に取り上げたいのが、この超有名なセリフ。『ドラクエ1』のラスボス・竜王との決戦の前に持ちかけられる“取引”を示したセリフです。「世界の半分をくれる」という交換条件も魅力的ですが、それ以上に竜王ほどの存在がそこまで主人公を買ってくれることにシビれました。

 はっきり言って、ラダトームの王様より主人公のことを高く評価してくれてるんじゃなかろうか……。現実で竜王のような圧倒的な強者にこんなセリフを言われたいですし、なんなら自分が竜王の立場で言ってみたい気もします。

 ただし、この竜王の提案は狡猾なワナ。申し出を受け入れてしまうと“ふっかつのじゅもん”を聞かされたあと画面が暗くなり、文字がオレンジ色になって何の操作も受けつけなくなります。リセットボタンを押して、先ほどの“ふっかつのじゅもん”を入れると、お金やアイテムをすべて失い、レベル1の状態でリスタートとなるので、くれぐれもお気をつけを!

『ドラクエ』に登場するキャラクターたちのセリフは、ゲームの攻略を進めるために必要な情報を提供してくれることもありますが、どこか人間味があったり、ウィットに富んでいたりとキャラクターの息づかいのようなものを感じさせてくれました。

 35周年という記念すべき日を迎えるにあたり、みなさんの記憶に残っている『ドラクエ』の印象的なセリフを振り返ってみてはいかがでしょうか。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
『ドラゴンクエスト1』の衝撃シーン