■「ゆうべは おたのしみでしたね」
これはラダトームのお姫様・ローラ姫を見事救出し、彼女を抱きかかえたまま宿屋に泊まったとき、翌朝に聞くことができるセリフです。何をお楽しみだったのか……なんてツッコミはさておき、明らかにアダルトな香りのするセリフでしたよね。これには当時中学生だった私もいろいろ察して、動揺するほどのインパクトがありました。
ちなみにこのお姫様、主人公に救出されて「連れて帰ってほしい」というとき、そして竜王を倒したあとに「一緒に冒険に行きたい」と申し出るときも、主人公が「はい」を選択するまで一歩も引かない強情な面があります。もしかしたら肉食系お姫様だったのかもしれませんね。
しかし『ドラクエ1』には、これに匹敵するアダルティなセリフがもう1つあります。それが「おいで ぼうや。ぱふぱふしてほしいなら 50ゴールドよ」というセリフ。
「ぱふぱふ」。それは『ドラクエ1』のキャラクターデザインを手がけた鳥山明氏の人気漫画『ドラゴンボール』にも登場した“魅惑の言葉”です。「ぱふぱふ」がどのような内容なのかは『ドラゴンボール』の作中で説明されているので、そちらをご確認ください。
このぱふぱふをしてくれるという女性は『ドラクエ1』のリムルダールの町に登場します。以降ぱふぱふと言えば、ちょっぴり大人な言葉として『ドラクエ』ワールドに欠かせない重要なパーツになったといっても過言ではありません。