■「おお ○○○○! しんでしまうとは なにごとだ!」

『ドラクエ』をプレイしていて、このセリフを聞いたことがないという人はいないのではないでしょうか。竜王の配下であるモンスターと命がけで戦うも、力及ばずやられてしまった……。そんな主人公に、ラダトームの王様ことラルス16世が投げかけるセリフがコチラです。

 たしかにバトルに敗れてしまったのはふがいないかもしれませんが、第三者から「なにごとだ!」と怒られるほどではないと思いませんか。しかもこのあと「しかたのない やつだな。」とまで言われてしまいます。

 そもそもこの王様、竜王を倒してこいと無理難題を押しつけたわりに、最初の支度金としてくれるのは「120ゴールド」と「たいまつ(8ゴールド相当)」「かぎ(53ゴールド相当)」のみ。しかも、この中の“かぎ”は王様の部屋から出るときに必ず使用するので、冒険の役には立ちません。ラダトームの城下町に売ってる「銅のつるぎ」すら買えない、わずか128ゴールド程度の金品をくれただけで、この上から目線の言いぐさなのだから驚きです。

 モンスターに敗れて所持金が半減し、このまま続けるか“ふっかつのじゅもん”でやり直すか失意の中で悩んでいるところに、追い打ちをかけるような王様の言葉。個人的には『ドラクエ1』でもっともイラっとくるセリフである反面、なんとなくドラクエらしさを感じてしまうのです。

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