■鬼太郎たちを見事に再現したドット絵

 この『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境』は、横スクロールのアクションゲーム。ゲームを開始するとRPGのような見下ろし型のマップが現れ、このマップ上に魔境と呼ばれるアクション面やボスのいる妖怪城などが存在。プレイヤーは鬼太郎を操作し、魔境のアクションステージに挑戦。そこでアイテムなどを集めて妖怪城を攻略し、ボスを倒すと次のマップに進むというシステムでした。

まずはマップを移動して魔境に突入!

 ゲームのメインとなるアクション面では、主人公の鬼太郎を操作。おなじみの「髪の毛針」で攻撃し、敵の妖怪をやっつけていきます。

 これが意外と操作性がいい! とくにジャンプ時の浮遊感というか挙動は文句なし。着地時に「ちょっと滑るかな?」という感じなのですが、今遊んでみても操作感覚は抜群でアクションゲームとしては良い出来栄えでした。

 各マップには妖空魔境、妖奇魔境、妖界魔境、妖炎魔境の4タイプがあり(ほかにミステリー魔境というのもあった)、妖奇魔境は「魂を集める」、妖炎魔境は「ロウソクに火をつける」など、クリア目的が異なります。ただ妖怪を倒すだけではない+αの部分もあって、これがかなり面白い!

 それとファミコン初期のキャラゲーの中には、ゲーム画面を見ても誰だか判別できないようなお粗末なグラフィックのモノが多かったのですが、『妖怪大魔境』はそんなことなし! 鬼太郎や仲間の妖怪たちも、ファミコンのドット絵で見事に表現されています。

 それにちゃんちゃんこやリモコン下駄、指鉄砲といった鬼太郎おなじみの必殺技も、ゲーム内の武器としてしっかり盛りこまれ、キャラゲーとしては申し分ない内容でしたね。

シンプルなドット絵ながら、ちゃんとキャラクターが分かる
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