「日本で一番有名な妖怪漫画・アニメは何?」と問われたら、多くの方が水木しげる氏の『ゲゲゲの鬼太郎』と答えるのではないでしょうか。1954年……つまり67年も前に生まれた紙芝居物語『墓場の鬼太郎』を原点に持つ『ゲゲゲの鬼太郎』は漫画となり、やがてアニメにもなりました。アニメの最新作となる第6シリーズは2020年まで放送されていたので、子どもから大人まで『ゲゲゲの鬼太郎』は幅広い層から支持されています。
それほどの人気と知名度を誇る『ゲゲゲの鬼太郎』は、漫画やアニメだけでなくマルチに展開しています。中でもファミコン世代の私にとって思い出深いのは、1986年4月17日に発売されたファミコンソフト『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境』(バンダイ)。今から35年前のことでした。
ファミコンの発売から約3年がたった、ファミコンブームの真っ盛り。そしてアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の第3シリーズが放送中というこれ以上ないタイミングでリリースされたのが『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境』です。
この『妖怪大魔境』は、私にとって3本目となる印象深いファミコンソフト。キャラクターの描かれた緑色のパッケージを開けてみると、カセットも色鮮やかな緑色。そしてカセットの両サイドがカーブしている独特の形状で、スリットが施されていました。
一目でバンダイのカセットだと分かる、この特徴的なカセットが好きで、ほかにもコナミ、ナムコ、アイレムといった見た目だけでメーカーが判別できるソフトはお気に入りでした。