■筆しらべで日本の美しい風景を描き出す

『大神 絶景版』プレイ画面より、イッスン

 プレイヤーは大神・アマテラスを操作し、小さな小さな相棒・イッスンとともにナカツクニを走り回り、平和のために戦っていくことになります。その際に必須となる「筆しらべ」というアクションは本作の大きな特徴です。

 筆しらべとは、画面上に筆が現れて、プレイヤーが特定の模様を書くことにより効力を発揮する必殺技のようなもので、戦闘中だけでなくフィールド上での謎解きにも使います。というかむしろフィールド上での謎解きで使うことがメインです。

 全部で13種類の筆しらべがあり、アマテラスはもともとすべてを使うことができたのですが、ヤマタノオロチとの戦いにより筆しらべを司る分神が現世に散ってしまい、能力を失っている状態から物語が始まります。

 つまり、この現世に散っている分神に出会い、力を取り戻さなければそれぞれのアクションを使うことはできない、ということです。

 ただ太陽神なので、空中に「〇」を描くことで太陽を作り出す「天照」だけは最初から使えます。

 筆しらべにはたとえば、まっすぐに線を引くことで相手にダメージを与えたり、フィールド上のモノを一刀両断できたりする力を持つ「一閃」や、つむじ風のようなマークを書くことでビューっと風を吹かせることができる「疾風」などといったものがあり、ダンジョンなどでのギミックを解く際に使用します。

『大神 絶景版』プレイ画面より「疾風」

 これによりフィールドの行けるところがどんどん増えていき、探索できる箇所が増えていくほど、この世界の広大さに驚かされることかと思います。水墨画のような淡いタッチで描かれる古風な日本の風景を味わいつつ、探索しましょう。新たな出会いもあるかもしれませんね。

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