■神となって世界を再生させるハードなアクション

 のっけからサウンドのことばかりを書いてしまいましたが、『アクトレイザー』はゲーム自体のクオリティも秀逸です。あらためてゲーム内容について紹介していきたいと思います。

 本作は、魔王・サタンと6匹のしもべと戦い、敗北してしまった神様が主人公。戦いに敗れた神は天空城で長い眠りにつくのですが、その間に地上は魔王の手によって侵略。眠りから覚めた神は、わずかに残った人々に平和をもたらすため、再び魔王に挑むというストーリーです。

 本作には「アクションモード」と「クリエイションモード」という、2つのゲームモードが存在。クリエイションモードでは、人間の住む世界を発展させながら神を成長させ、アクションモードのほうで魔王サタンや6匹のしもべと戦います。あえてジャンルに分類するなら「アクションRPG」になるのかもしれませんが、かなり斬新なゲーム性だと思います。

 アクションの難易度は、個人的にはちょっと高めだと感じました。「アクションRPGなら、とことん強くしてから挑めば?」と思われるかもしれませんが、最初のステージである“フィルモア”は事前に成長させる余地がなく、プレイヤーが慣れるしかない状態。

アクションパートはけっこう歯ごたえがあった!

 それにファミコンから移行したばかりの私は、Yボタンで攻撃、Bボタンでジャンプという設定にものすごく違和感があり、スーファミのコントローラーに慣れるまで苦労した記憶が……。長くゲームを遊んできましたが、あのときほどキーコンフィグ機能が欲しいと思ったことはありません。

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