■ファミコンの限界を超えた?「神サウンド」
『パロディウスだ!』のBGMには、自社作品やクラシック等のアレンジ曲を採用。とてもファミコンのBGMとは思えないクオリティの高さで印象深く、日常生活でクラシック曲を耳にしたとき、いまだに「パロディウスのあのステージの音楽だ」と思い出してしまうほどです。
そして音楽に合わせて出てくる敵キャラもインパクト十分で、私が一番好きなのは5面に出現する「宇宙戦艦モアイ」。フランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーの「アルルの女」をアレンジしたBGMとともに現れる巨大な敵です。
おそらく「宇宙戦艦モアイ」のパロディ元はコナミの作品ではなく、アイレムのシューティングゲーム『R-TYPE』の「巨大戦艦ステージ」。戦艦の至るところにコナミを代表する敵キャラ「モアイ」が配置されていて、戦艦のボディは『宇宙戦艦ヤマト』のようなカラーリングとイカリが描かれているという、とてもカオスなデザインでした。
このモアイ戦艦の意味不明なビジュアルとかっこいいクラシック曲の合わせ技で、プレイしているとなぜかテンションの上がるステージでしたね。